どうも、三好クローバー接骨院です。
肩こりって時代に関わらず常に人の体を悩ます症状ですよね。
その原因は様々です。
つまり、肩こりはたった1つの原因で発生するものではなく、実に様々な因子が絡み合って発生しているものだと考えられます。
それらを可能な限り1つ1つ紐解いていき、根本的な原因を取り除くことが本来の治療です。
治療とは患者さんが感じた症状に対して漠然と処置(マッサージなど)を行うわけではありません。
発生した症状に対してなぜ?どうして?の疑問を投げかけ、その症状が起きた本質的なそもそもの問題を把握することから本来の治療(診察行為)が始まります。
よく肩こりの時に強く押したり、揉んだりすることが多くあります。
実はこれでは良くなりません。
このことを写真を使ってお話しします。
写真をみて頂くと棒とその左右にはゴムが貼ってあります。
人の体に照らし合わせると棒が骨格で、左右のゴムが筋肉・腱・靭帯といった周辺組織にあたります。
肩や背中はこのイメージがしやすいかもしれませんね。
ちなみに夜な夜なこんな模型を作っている寂しい人だと思わないでくださいね。
皆さんにわかりやすくするために、作りましたから(笑)
話を戻しましょう。
少々、解りにくいかもしれませんが、左右のゴムは同じ程度の張力が働いている状態です。
両端で釣り合いが取れていて安定しています。
では何らかの要因で体のバランスを崩した場合を、棒の根本部分を動かすことで表現してみます。
すると・・・
写真を見てみると、右側のゴムがテロンテロンに緩んだ状態になっていますよね?
逆に左側のゴムは張力が増しています。
しかし、人の体の中ではどのように修正していくかというと・・・。
筋肉・腱・靭帯(ゴム)がズレた支点の位置から骨格(棒)を垂直に立てようと働くのです。
その結果は・・・。
支点がズレたまま骨格(棒)は垂直になります。
このように人の体の中では、支点がズレるほどの外力(衝撃や不良姿勢)を受けても、体はバランスを保とうとするので、筋肉に張力を発生させて骨格を垂直に立てていこうとします。
写真を見てみると、右側のゴムの張力が増した状態となりました。
逆に左側のゴムは張り感に余裕が出てきて、最初の写真に比べて緩んでいる印象すらあります。
それではなぜ強く押したり、揉んだりしてはいけないのか。
写真をもとに考えてみます。
右肩に張り感を強く感じた人に対して、患部に強いマッサージや指圧を施して筋肉を緩ませると支点がズレて不安定になっている骨格は更に不安定な状態になります。
そして前述したように、体はバランスを取り戻そうと筋肉に張力を発生させます。
その結果、筋肉は更に緊張してしまい、肩こりは以前よりも頑固な状態に陥ります。
『筋肉、張ってますね~、だいぶ硬いですね~、では強く押していきますよ~』
といってまた強く押してしまえば・・・更に筋肉は硬くなってしまうのです。
その場は楽になった感じはあるんですがね。
その場の事ももちろん大切ですが、死ぬまでの長期的な視点も大切なのです。
そうなってくると、筋肉でもバランスが補えなくなり、骨格の不安定は高度になり頭痛やめまいなど更なる症状を引き起こすきっかけとなってしまいます。
これは他の症状も同じです。内科系の疾患も外科系もいろいろ。
そういうことが分かっていないと、何で症状が出てきたかわからず、原因不明って言われて、ストレスだね、精神的なことだねってなっていきます。
それがどんどん深みにはまって、悪循環に陥っていく方をたくさん見てきました。
なので、皮膚や筋肉が張っているのを表面的に捉えるのではなく、深いところ(骨格や骨格の周辺の軟部組織)ではどのような状態になっているのかを把握する必要があるのです。
本来、マッサージや指圧療法は古くから受け継がれている素晴らしい医術です。
しかし、最近ではクイックマッサージや学生のアルバイトが多くなっているのが現状です。
これでは本質的な原因の除去からは程遠く、漠然と硬くなった場所を強く押したり揉んだりするだけでは良くなる事は少ないかなと思ってます。
それどころか症状を悪化させる危険性すらあります。
きちんと治す第一歩は、本質的な状態を踏まえた対応を心がけることが大切だと思います。
何で筋肉が硬くなってしまったんだろうって少し考えてみるといいかと思います。
この写真で言うと、棒の部分の安定が必ず必要になるのです。
えっ!?そんな接骨院どこにあるの?
ここに本質をみれる接骨院がありますよ。
三好クローバー接骨院でした(笑)
柔道整復師・CSCS 西村 裕樹