不妊治療を続ける中で、性生活の減少に悩む夫婦は少なくありません。しかし、「不妊治療 レス」は決して愛情や絆の終わりを意味するものではありません。むしろ、レスは共に抱えるストレスのサイン。お互いの心や体の声に耳を傾け、対話を重ねることで、夫婦の絆は深まり、前向きな妊活へとつながる第一歩になるのです。本コラムでは、そんな夫婦の心の距離を縮める3つの対話法をご紹介します。
不妊治療中のセックスレスが起こる理由とは?
不妊治療がもたらす身体的・精神的ストレス
不妊治療は体に負担がかかるだけでなく、精神的なストレスも大きく影響します。ホルモン療法や検査、通院が繰り返される中で、日常生活が制限されることも少なくありません。体の変化や痛み、不安な検査結果が重なると、自然な性生活への気持ちが薄れてしまうことがあります。 また、妊娠のプレッシャーや結果への焦りが精神的な疲労を招き、夫婦の心の余裕を奪ってしまうこともあるのです。

夫婦それぞれの気持ちと状況の違い
不妊治療に対する夫婦の感じ方や受け止め方は必ずしも一致しません。治療に積極的な妻と、何をして良いか分からない夫。あるいは、夫が多忙で治療に十分に関われない場合もあります。 こうした気持ちや時間のズレは、自然とコミュニケーション不足やすれ違いを生み出し、性生活の減少につながることがあります。双方の心情や状況を理解することが、まずは大切です。

夫の多忙さや心理的プレッシャーが影響することも
特に仕事で多忙な夫は、疲労やストレスから性生活に対する意欲を失いやすい傾向があります。加えて、不妊治療への参加やサポートの難しさを感じ、心理的なプレッシャーを抱える場合も少なくありません。 これらは夫婦間の距離感を生み、レスの原因となることがあるため、夫の気持ちにも寄り添いながら、双方が支え合う姿勢が求められます。
セックスレスは愛情の終わりではない!夫婦の絆を見直す視点
レスは共通のストレスのサインと捉える
不妊治療中に性生活が減ることは、多くの夫婦が経験する悩みです。しかし、それが「愛情の終わり」や「夫婦関係の破綻」を意味するわけではありません。むしろセックスレスは、治療による身体的・精神的な負担やストレスの表れと考えることが重要です。
治療の過程で感じるプレッシャーや疲労、タイミングを気にするあまり自然な性欲が薄れてしまうことも珍しくありません。夫婦双方が抱えるストレスがすれ違いを生み、結果として性生活に影響が出ることも多いのです。レスを「共通の問題」として捉え、二人で乗り越えるべき課題とすることで、孤立感や自己否定の感情を和らげることができます。

自己否定や相手への誤解を減らすためにできること
セックスレスに陥ると「自分は愛されていないのでは」と不安になったり、相手に対して怒りや悲しみを感じることもあります。しかし、焦りや感情のすれ違いは、夫婦関係をさらに悪化させる原因にもなりかねません。
まずは「相手も同じように悩み、苦しんでいる」という事実を認識し、自己否定や責める気持ちを減らすことが大切です。相手の言動の裏にある心情や身体の状態に思いを巡らせることで、誤解や偏った見方を避けられます。こうした理解が、夫婦間の信頼や安心感の基盤となり、関係修復への第一歩となります。
心と体の声に耳を傾けることの大切さ
不妊治療によるセックスレスを乗り越えるためには、無理に性生活を戻そうと焦るのではなく、まずはお互いの心と体の声にじっくり耳を傾けることが不可欠です。身体的な疲労や痛み、精神的な不安やプレッシャーを理解し合うことで、夫婦の間に安心感が生まれます。
心身の状態を尊重し合いながら、ゆっくりとコミュニケーションを取り戻すことが、絆を再構築する鍵となります。こうしたやり取りの積み重ねが、妊活をより前向きにすすめる力となり、二人の関係をより深く結びつけるのです。
夫婦の絆を取り戻すための3つの対話法
1. 感情を素直に伝え合う「安心して話せる時間」を作る
不妊治療中のセックスレスが続くと、どうしてもお互いに気持ちをため込みがちです。まずは「安心して話せる時間」を意識的に作ることが大切です。忙しい日常や治療のプレッシャーから離れ、静かな場所で互いの感情や思いを素直に伝え合いましょう。 この時間は責め合いを避け、「今の気持ちを知ってほしい」という純粋な気持ちを伝えることにフォーカスします。たとえ言葉に詰まっても、相手が話すのをただ受け止めるだけで、安心感が生まれ、心の距離は自然と縮まっていきます。

2. お互いの気持ちを確認する「共感のコミュニケーション」
対話の中で大切なのは、自分の思いを伝えるだけでなく、相手の気持ちに寄り添うことです。たとえば「あなたは今、こんなことを感じているんだね」と言葉にして返すことで、相手は理解されていると感じ、心を開きやすくなります。 この共感は、言葉だけでなく表情や態度からも伝わります。無理に問題を解決しようとせず、まずは互いの気持ちを受け止め合うことが、信頼関係の土台を作るのです。 共感し合うことで、セックスレスによるすれ違いがストレスのサインだと理解しやすくなり、自己否定や誤解を減らすことができます。
3. 性的なことだけにとらわれない「心の距離を縮める日常の触れ合い」
セックスレスに悩むと、どうしても性生活の回復だけに意識が向きがちですが、夫婦の絆はそれだけではありません。日常の中で手をつなぐ、軽くハグする、肩をさするなど、性的な意味合いを超えたスキンシップを大切にしましょう。 こうした小さな触れ合いは、安心感や愛情を再確認するきっかけとなり、心の距離を自然に縮める効果があります。 また、共通の趣味や家事を一緒に楽しむ時間を増やすことも、夫婦の絆を深める大切な対話の一つです。 体だけでなく、心もつながっている実感が、前向きな妊活の支えとなるでしょう。

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