どうも、三好クローバー接骨院です。
足が疲れやすかったりする扁平足。
アレって何なのでしょうか?
現在、扁平足はこのように考えられています。
『足の裏側には土踏まずがあり、立ったり歩いたりする時に、体重を支えるばねのような役目をしている。扁平足は土踏まずがなくなり、足の裏全体が平らになっている状態をいい、治療は縦アーチをつけた足底板(インソール)を使ったり、足のアーチを支える筋肉を強化するためにタオルギャザーなどの運動を行う。』
土踏まずはトンネルや橋のようにアーチがかかっています。
ということは、要するに、土踏まずが何らかの原因で崩れ落ちた結果、起こる症状という事になります。すると、なぜ崩れるかを考えていくと対処ができるという事になります。では、崩れる要因にはどのようなものがあるのか、考えていきましょう!!
アーチを紙粘土で作ってみました。
夜な夜なこんなん作ってて寂しい奴だと思わないで下さいね(笑)
皆さんに分かりやすく伝えるためにやっておりますから(笑)
アーチ橋などもそうですが、崩す方法は大きく3つあります。
① 要になっている所を上から取り除くことです。
ここの部分をトップストーンといいます。
ここを抜くと・・・・・。
簡単に崩れ落ちてしまいました。なんだかせつないですね(笑)
②1番下の所を抜く事です。
1番下は常に内側に力がかかっています。
これをアーチ反力といいます。
では抜いてみます・・・・・。
期待を裏切らない結果でしたね(笑)
アーチ反力がなくなり、支えられなくなりました。
アーチの下から物がトップストーンを押し上げるか、それに似た衝撃が加わる事です。
アーチ橋を壊す時も支保工というものを入れて解体するか、爆破させます。
では・・・・・・。
でしょうね(笑)
私もそうなんじゃないかと思いましたよ(笑)
皆さんも薄々気付いてたと思いますけど。
あまり、1つ目の壊れ方はありません。上から引っ張りにくいですから。
では2つ目はどうかというと、これはよくあります。
人でいうと下の土台に当たるものは何でしょうか?
それは踵と指の付け根になります。
これがどうして不安定になるのか、皆さんもうお分かりですね?
そうです、歩行不足からなるんです。
なぜかって?
歩くとき、踵から付いて指の付け根に体重がのってきます。
そうする事で、関節が安定するのです。
ちなみに8歳くらいまでは、みんな大体扁平足です。
ここからしっかり歩くようになって、段々と土踏まずができてくるんですよ。
だから歩かないと土踏まずはできないのです。
では3つ目です。
これが非常に問題となっていると思っています。
これと似たような状況って見たことないですか?
そうです、インソールです。
扁平足を改善しようと思ってトップストーンを上げようとするインソール。
しかし!!見てきたように逆にアーチが崩れてしまうのです。これはテーピングでも同じです。
このことに気付いている方はあまりいないでしょう。
下がっているから上げるという対処的な考えでは、根本からは改善しないのです。
なぜアーチが下がるのかを考えれば、自ずと見えてくるはずなのです。
確かにインソールをはくと、力が入りやすかったり、動きやすかったりしますが、やはり一時的なもので、その後には膝が痛くなるケースが圧倒的に多いのです。
なぜなら、アーチが崩れる事によって、膝が捻じれてしまうのですから。
インソールを使うな、とは言いませんが、この事を頭に入れて日常的に使うのではなく、試合とかお出かけとかどうしても、というような時に使うのが賢い使い方ではないかと思っています。
ちなみに、前にも書きましたが、下半身と骨盤はアーチ構造になっています。
トップストーンは仙骨で、両方の骨盤と下半身で支えています。
なので、今まで書いてきた事と同じ力が働けば、アーチは崩れ、体の不調、痛みが起きてくるということです。
詳しくは、過去のブログを参考にしてみてください。
このアーチ構造が安定し、解決しないのに、色々やっても結果は出にくいし、予後はあまり良くないことが多いです。
なのでアーチ構造が不安定な状況で、色々すると、アーチの不安定が固定されてしまい、その場はいいけどまたすぐに
痛みが出ちゃう、元に戻ってしまうとかもよくあったりします。
このことは痛みだけでなく、不妊症に関しても同じです。『アーチ構造の安定化は必須なんです!!』
これがまずは、安定してないから色々出てくるんです。
少しでも皆さんが楽しく幸せに人生送れますように、お力になれればと思います。
柔道整復師・CSCS 西村 裕樹