でぃでぃでぃでぃん、でぃでぃでぃでぃん、でぃ~でぃ~ん。
海と崖が思い浮かぶあの音楽。崖の上で犯人を追い詰めて説得させるあのスッキリ感。
お腹が痛くてトイレにかけこんで、出てきた時の仏様の顔のようなスッキリ感。
カラオケで大声を出して歌った時のスッキリ感。
明治村で周りにたくさん人がいるのに、謎が解けて思わず『分かった~っ』と大声を出してしまったのに、恥ずかしさなんて気にしない、謎が解けた時のあのスッキリ感(笑)
で、その声を聞いて隣にいたスタッフが『えぇっ?』というあのビックリ感(笑)
と人それぞれスッキリ感はありますが、今日はそんなお話です。
さて皆さんが毎日無意識にしている事があります。それは呼吸です。
呼吸が止まれば人は生きてはいられません。それだけ大切な呼吸ですが、近年、鼻呼吸が上手くしにくい方が、増えてきているような気がします。
ところで鼻呼吸って何でしょうか?
鼻呼吸というのは、その名の通り、鼻から吸って鼻から吐くだけ(笑)
何とも簡単です。
簡単にできるのですが、これがすごい大切ですぐにでも実践する価値がある程の影響力を持ってます。
鼻の内部には毛が生えていますが、これらは全て体の中に入ってくる細菌やウイルスをキャッチするフィルターの役割を担います。
あまり表に出ていると恥ずかしい鼻毛くんですが、実は・・・。
その防衛能力は外界から体の内部に入ってくる細菌やウイルスに対する強力な番人です。
では今まで行っていた口呼吸はというと・・・・・。
食べ物を食べて栄養を吸収したり、体の内部に必要なものを取り入れるように働いております。
そのために細菌やウイルスに対するフィルターの役割が弱く、容易に外界からの影響を受けてしまいます。
本来、口は飲食や発声を行う器官であって呼吸を行う器官ではありません。
それがいつしか口呼吸が常態化してしまい、それに合わせて体の免疫力は下がってしまいます。
中でも扁桃腺を代表とするリンパ組織が口の奥に備わっていますが、このリンパ組織が乾燥すると細菌やウイルスに対する防衛機能が著しく下がってしまいます。
人の体は乾燥に弱くなっているのです。
つまり口呼吸→口の中乾燥→リンパ組織の活動低下→免疫力の低下を引き起こすといったような図式を成り立たせてしまいます。
せっかく手洗いやうがいなどで日々気を付けていても、口呼吸で感染しやすい状況を作っては意味がありません。
鼻から吸って鼻から吐くを意識しましょう!!
あまり勢いよくすると、鼻息が荒い人だと思われるので注意が必要です(笑)
さて、鼻呼吸についてもう少し詳しく見ていきましょう。
今から見慣れない専門用語がたくさん出てきますが、なんとなく読んでいただければいいですから(笑)
結論は鼻呼吸すると色々と体にいいよ~ということですから(笑)
ただそういう事も少し頭の片隅に入れてやると、こういった事にも効果も感じやすいですし、こんなことにも効果があるんだ~と気付いてもらえれば幸いです。
鼻呼吸はどのようなメカニズムになっているのでしょうか?
まず鼻から息を吸うと吸気ノズル作用によって鼻咽頭は比較陰圧傾向になります。
このように急激な陰圧化になると、水分が飛んで蒸発していきます。
これは汗と同じ仕組みで熱を奪ってくれます。この作用を気化熱といいます。
ここで大切になるのが、鼻咽頭の上には視床下部、脳下垂体といった脳の一部があります。
他にも視床下部という場所は、海綿静脈洞という静脈で網状に取り囲まれています。
そうするとどういった事になるでしょう?
鼻から空気を吸うと副鼻腔内の水分を急激に気化させるので、その際の気化熱で視床下部や下垂体、海綿静脈洞を冷やしていると思われます。それに加えて、陰圧により下垂体に圧力が加わります。
で、それが何?って思われるでしょうが、すっごい大切な事なんです。
この視床下部、下垂体という場所は自律神経中枢であると同時に、ホルモン分泌の中枢機能としても盛んな活動が行われている場所なんです。
とすると、ここの場所は常に冷やされていなければならないし、沈静化していなくてはならない場所であると考えられます。機械でもなんでも熱がたまると機能しなくなります。それと同じです。
よって鼻呼吸をすると、脳の冷却作用により自律神経系が機能するので、頭もすっきりしてきます。
鼻づまりになると鼻呼吸ができないために、口で呼吸することになります。
そうすると、脳に熱がたまっていき、自律神経系も機能しないので頭がぼうっとしてきます。
ご経験ないですか?
さて、ここではどのようなホルモンが出ているかというと、実に様々なホルモンが出ています。
例えば、性腺刺激ホルモン、黄体刺激ホルモン、卵胞刺激ホルモン。
これらは何をしているかというと、卵巣に働きかけ未成熟の卵胞の成長を刺激したり成熟させたりします。
他にもプロゲステロンを分泌する黄体を作るように刺激したり、排卵を促進したり、エストロゲンを産出したり、実に様々な大切な役割があります。
幸せホルモンと呼ばれるオキシトシンや成長ホルモンの分泌を促したり、腎臓の上に乗っかっている副腎という場所を刺激して、そこからいろんなホルモンの分泌をそくしたり。で、この副腎から出るホルモンもすっごい大切だったり。ストレスに対抗するコルチゾールというホルモンを出したりします。
甲状腺にも刺激を与えるホルモンも出たりします。
とまぁ、鼻呼吸だけでこれらがすべて解決するわけではないですが、解決する1つの要因になっていくと思います。
もちろん鼻呼吸ができていたとしてもホルモンの原料がなければ、ホルモンがきれいにできなかったりするので、そういうのも大切にはなります。
栄養というか食べるものってすごい大切なので、そんな話もまた別の機会にできたらいいなぁと思っています。
いつになることやらですが(笑)
とまぁ、普段が口呼吸なのか、鼻呼吸なのかによって色々体の状態が違ってくるんですね。
そんなことで、って思うと思うんですが、そんなことが大きな影響を与えているんです。
なので、毎日する呼吸を1度見直してみるといいかと思います。
少しでも皆さんの生活が良くなるように願っております。
柔道整復師・CSCS 西村 裕樹